毛筆書写技能検定の概要

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第1・2・3回 毛筆書写技能検定試験の受験要項

受験資格

学歴・年齢・性別その他の制限は設けない。

身分証明書

〈ご注意〉

検定受験には「身分証明書」が必要になります。
文部科学省の助言により硬筆・毛筆書写技能検定試験におきまして、令和元年度第1回検定より、ご本人確認のため「個人受験票」に「顔写真」の貼付が必要となりました。
また試験当日には身分証明証等をご持参ください。(4級・5級・6級を受験される方は写真の貼付および身分証明証は不要です。)

◇顔写真の貼付場所と大きさ

試験の5日前までに発送される「個人受験票」の「写真貼付欄」に、縦30mm×横24mmの顔写真を1枚貼付して、会場へお持ちください。

◇身分証明証等

原則として氏名、生年月日、顔写真のいずれも確認ができる身分証明証(運転免許証や旅券(パスポート)、社員証、学生証など第3者が発行したもの)をご持参ください。(中学生の学生証に関しては、顔写真のないものでも可、小学6年生以下の方は身分証明証は不要です。)

検定の種類

当協会の定める「毛筆書写技能審査基準」に従い、6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の8つの等級に分け、全級の試験を同時に行う。(併願は不可)

3級、準2級、2級の理論問題はマークシートになります。

6級 検定時間

小学校1年生から3年生くらいまでの低学年程度

毛筆書写のもっとも初歩的技術及び知識をもって書くことができる。

40分
実技
  • 漢字1字を書く(楷書)
  • ひらがな1字を書く
  • かたかな2字を書く
  • 漢字かな交じりのことば2字を書く
理論
  •  
5級 検定時間

小学校3年生以上程度

毛筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。

50分
実技
  • 漢字1字を書く(楷書)
  • ひらがな2字を書く
  • かたかな2字を書く
  • 漢字かな交じりの言葉4字を書く
理論
  • 小学校第5年生までの教育漢字の楷書・平仮名・片仮名の筆順
4級 検定時間

中学生・高校生程度

毛筆書写の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。

80分
実技
  • 漢字2字を書く(楷書)
  • 平仮名3字を書く
  • 片仮名3字を書く
  • 掲示文(1行)
理論
  • 教育漢字(学習漢字)の楷書・平仮名・片仮名の筆順
  • 教育漢字の書き取り
3級 検定時間

中学生・高校生程度

毛筆書写一般の技術及び知識をもって書くことができる。

80分
実技
  • 漢字4字を書く(楷書)
  • 漢字4字を書く(行書)
  • 平仮名4字を書く
  • 片仮名4字を書く
  • 漢字仮名交じり文約20字を書く
  • 掲示文(2行)
理論
  • 漢字の部分の名称
  • 常用漢字の楷書の筆順
  • 草書を文中で読む
  • 漢字の字体
準2級 検定時間

高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写のやや専門的な技術及び知識をもって書くことができる。

120分
実技
  • 漢字4字を書く(楷書)
  • 漢字4字を書く(行書)
  • 漢字仮名交じり文を書く
  • 漢字の臨書
  • 俳句を自由な書体で書く
  • 掲示文(6~7行)
理論
  • 常用漢字の楷書と行書の筆順
  • 草書を熟語で読む
  • 文字の歴史
  • 漢字の部分の名称
  • 漢字の字体
2級 検定時間

高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。

120分
実技
  • 漢字3字を書く(楷書・行書)
  • 漢字仮名交じり文約30字を書く
  • 漢字の臨書
  • 仮名の臨書
  • 俳句を自由な書体で書く
  • 掲示文(6~7行)
理論
  • 旧字体と書写体を読む(各5字)
  • 草書を熟語で読む
  • 文字の歴史
  • 書道史
  • 常用漢字の楷書と行書の筆順
  • 漢字の字体
準1級 検定時間

高校生・大学生・一般社会人程度

毛筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。

130分
実技
  • 漢字4字を書く(楷行草三体)
  • 漢字仮名交じり文約50字を書く
  • 漢字の臨書
  • 仮名の臨書
  • はがきの表書き
  • 掲示文(6~8行)
理論
  • 草書5字と古筆を読む
  • 旧字体と書写体を読む(各5字)
  • 書道用語・書道史(正誤式)
  • 漢字の字体
1級 検定時間

大学生・一般社会人程度

毛筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。

150分
実技
  • 漢字5字を書く(楷行草三体)
  • 漢字仮名交じり文約50字を書く
  • 漢字の臨書
  • 仮名の臨書
  • 自由作品(漢詩、漢字5字、和歌、現代詩から一つ選択)
  • 賞状を書く
理論
  • 常用漢字を旧字体と書写体で書く(各5字)
  • 草書(一字ずつ)と古典(主として古筆)を読む
  • 書道用語・書道史
  • 漢字の字体
  • 歴史的仮名遣い

合格

各等級の試験において、所定の成績をおさめた者をその検定の合格者とし、実施後一ヶ月前後で本人に合否通知書にてその合格を通知し 合格者には合格証書・合格証明書を交付する。なお、希望者には合格証明書(2通目以降有料)を発行する。
また、各級成績優秀者には特別賞が授与される。

毛筆書写技能検定各級の合格点

6級 実技・理論合わせて
235点以上/400点満点中
5級 実技・理論合わせて
295点以上/500点満点中
4級 実技・理論合わせて
400点以上/600点満点中
3級 実技 415点以上/600点満点中
理論 275点以上/400点満点中
準2級 実技 445点以上/600点満点中
理論 285点以上/400点満点中
2級 実技 475点以上/600点満点中
理論 295点以上/400点満点中
準1級 実技 515点以上/600点満点中
理論 305点以上/400点満点中
1級 実技 535点以上/600点満点中
理論 315点以上/400点満点中

試験

受験願書の入手方法 / 受験申込み方法について

受験申込みの詳細はこちら

使用する筆記用具についての注意

毛筆書写技能検定試験では、実技問題を筆(筆ペン使用不可)、理論問題の答えの筆記具は1級、準1級、4級、5級は自由で2級、準2級、3級はマークシートの為鉛筆またはシャープペンシルを使用してください。
試験問題には筆の太さや種類などの指定を特に設けていないため、各自使い慣れたものを使用していただいて構いません。
なお、1級のみ赤色の油性または顔料系のマーカーが必要になります。

OK使用が認められている筆記用具

半紙に1文字~6文字程度を書くのに適した筆

半紙に文章や古筆を書くのに適した筆

画仙紙( 半切または1/2) に1 行ないし2 行書くのに適した筆

お願い事項 ― 「非常時管理体制」

01試験問題漏えいについて

漏えいが発覚した場合、その試験を認めない事とさせていただきます。

02試験の不正について

不正な態度が発覚した場合、その受験を無効として対処させていただきます。

03インフルエンザ(感染症)等について

試験実施が困難になった場合、受験料の返還等、柔軟な体制をとって対処させていただきます。

04防災(非常時の避難体制等)について

  • 試験実施以前に災害(台風等)が発生した場合、試験を中止することがあり、その際、会場責任者と事務局とで徹底した連絡体制をとらせていただきます。
  • 試験実施中に災害(火災、大雪、地震等)が発生した場合、会場責任者が事務局に連絡をとり、安全な避難誘導等を行って最終的には会場責任者の判断のもとに、試験を実施していただきます。
    その際、交通機関の遅延誘導対策として試験開始時間の変更や再受験の容認等も判断し柔軟に対処させていただきます。
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